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続続STPの挙動
TL-SG105EをC2960CGに接続するとポートがブロックされてしまう件。
wiresharkでパケットをキャプチャしたところ、原因は前回推定通りのようだった。
より詳しく話をするとTL-SG105Eのさらに上位は自宅バックボーンの別のC2960CGがあってタグVLANでトランク接続されている。
バックボーンのC2960CGはSTPが動作していてデフォルトのPVST+が動作している。
通常、アクセスポート(通常のPCが接続されるポート)のBPDUパケットはIEEE BPDUでEthernetの送信先MACアドレスは01:80:C2:00:00:00となる。
一方、トランクから送出されるBPDUパケットはPVST BPDUで送信先MACアドレスは01:00:0C:cc:cc:cd(SSTPアドレス)となる。(より正確にはアクセスポートのBPDUフレーム末尾にOriginating VLAN情報としてVLANIDが付加されている)
本来、上位L2SWから下位L2SWのトランクで受けたPVST BPDUパケットはアクセスポートから出て行く時にMACアドレスは01:00:0C:cc:cc:cdから01:80:C2:00:00:00になってなければならない。(正確にはMACアドレスの書き換えだけではないが)
しかし、TL-SG105EはSTP機能を実装していないのでトランクから入ったパケットはSTPパ
ケット中身を解釈せずEthertフレームのVLANタグを取るだけでアクセスポートに流してしまう。
すると、さらに下位に接続されたC2960CGは流れてきたBPDUパケットはトランクから流れ
てきたものと解釈してしまうのでSTPの動作でポートをブロックしてしまう。
まとめたらQiitaにアップする予定。
安いL2スイッチに有り勝ちな問題なのかも。
自宅ネットワークは今のところ冗長化の予定は無いし、TL-SG105Eにはループ検知機能はあるので、このままかな。
STPとタグVLANが付いて且つ安価で小型で消費電力の小さいものがあれば更新するかも。